業者に依頼した場合に必要となる書類は、「車検証」と「自賠責保険証明書」、自動車税の「納税証明書」です。車検証に明記されている使用者の認印も用意しましょう。
ユーザー車検の場合は、自分で用意する書類があります。「車検証」「自賠責保険証明書」自動車税の「納税証明書」に加えて、「自動車検査票」「自動車重量税納付書」「継続検査申請書」「定期点検整備記録簿」です。車に常備している書類もあれば、当日に記入して準備するものもあります。
車検費用は、「法定費用」「車検基本費用」「付帯サービス費用」の3つを合算したものです。「法定費用」とは、「自賠責保険料」「重量税」「印紙代」のことで、これらの費用はどこに依頼しても金額は変わらず、節約もできません。
「車検基本費用」とは、車検を代行してくれた業者へ支払う費用です。車両の検査料や整備料、代行手数料が含まれています。この費用は依頼する業者によって異なります。「付帯サービス費用」とは、簡単に言えば部品代です。タイヤやオイルなど、整備項目に該当する部分は交換が必要です。
「法定費用」に含まれる重量税をご紹介します。重量税は新車を購入時とその後の車検の時とでは金額が異なります。今回ご紹介するのは車検時の自家用乗用車の重量税です。
業者に依頼した場合は、プロの目によって不合格にならない状態に整備・調整された状態で受けるため不合格となる可能性は少ないでしょう。しかしユーザー車検の場合は、自分で整備・調整をするため気を付けなければ不合格になってしまう可能性もあるのです。
車検切れの車を公道で走らせることは、「道路運送車両法」に違反します。罰則は、6カ月以下の懲役または3万円以下の罰金です。さらに、違反点数6点の減点に加えて30日間の免許停止となり、1年6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処されます。
車検や車検にまつわるトラブルなど、困ったことは業者に相談が一番です。有効期限切れの車を公道で走行させてしまえば、禁固を伴う違反になってしまいます。エムワイカーライフでは、車検に関するご相談はもちろん、車検にまつわるトラブルのご相談などにも対応いたします。困ったことがあれば、お気軽にご相談ください。
車の点検と言ってもいくつも種類があり、ユーザーが目視等により点検を行う日常点検、法律で定められた定期点検があります。代表的な点検は、車検と車検との間に行う「法定1年点検」と、2回目以降の車検と同時期に行う「法定2年点検」です。ユーザーはこれら点検を実施し、車を適正で安全な状態で使用しなければなりません。
法定点検と車検は一見似ている印象を受けますが、内容と目的はかなり違います。法定点検は、車が故障なく快適に走れるかどうか確認するものです。車検は、車が保安基準(道路運送車両法に定められる規定で、自動車の構造,装置,乗車定員等)に適合しているかを検査するための制度で、点検ではありません。
ブレーキペダル・クラッチペダルの遊びなど車内点検、エンジンルーム点検、下まわり点検、外まわり・足まわり点検と分かれています。エンジンからブレーキの効き具合など、安全と快適さに関わる点を総合的に点検します。
24ヶ月点検の方が点検項目は多くなります。例えば「制動装置」の項目では、12ヶ月点検では《ディスクとパッドとのすき間、パッドの摩耗》だけだったのが、24ヶ月点検では《ディスクの摩耗及び損傷》が点検項目に加わります。
法定3ヶ月点検は事業用の車両、すなわちバスやトラック等に対して義務化されており、事業用車両の維持管理を担当する整備管理者は整備管理規程を定め、定めた規程に基づき業務を遂行する必要があります。3ヶ月点検と6ヶ月点検は、バスやトラック、レンタカー等の不特定多数の乗客を乗せたり、たくさんの荷物を積んで走ったりする事業用車両のためのものです。
修理や車検以外にも法定点検が受けられるところも多いのが特徴です。メーカーから取扱い車種のそれぞれ整備講習を受け、質の高い整備を実施するのがディーラー点検の特徴です。
メーカー独自の技術や専用冶具などもあるため、最も安心感の高い整備業者とも言えるでしょう。特に自社で販売したユーザーを管理する上でも、車両販売と並び、各種定期点検・車検にも力を入れています。
法定点検は、日常点検とあわせ、大切な愛車が環境に配慮しつつ、安全に快適に走れるように、エンジンをはじめブレーキ、足まわり、動力伝達系までを幅広く点検する重要なものです。安心して日常の生活に使用できることに加え、愛車がいつでも快適に走れるように心がけましょう。